書評についての警告とか。

 旅行の準備をしようと、実家に行きました。なので、久しぶりに新聞を読みましたよ(読売新聞)。書評欄に高原英理氏の『神野悪五郎只今退散仕る』という本が載ってました。タイトルからして「稲生物怪録」モノだー、面白そう! と思って読んでみたら、書評があまりにやる気ないので呆れた。まあ評者の人が内容的にあんまり反りが合わなかったのかなーとも思うんですが、書きように愛がないし、ざっくりネタバレしてる(たぶん)。エンタテインメントの書評でネタバレしないようにするのは最低限のルールだと思うんですが! たぶん「本よみうり堂」欄には明日くらいにアップされると思うのですが、内容についての情報を入れたくない人は、読まぬが吉。
 あと、このタイトルからして、稲垣足穂の「山ン本五郎左衛門ただいま退散仕る」へのオマージュが多分にあるだろうに、そこらへんに全然触れていなかったのも何だかなだ。

神野悪五郎只今退散仕る

神野悪五郎只今退散仕る

 ちなみに私は「うしおととら」リアルタイム世代なので、山ン本氏、神野氏の名前は非常に懐かしいです。今は皆で日本列島を(物理的に)支えてくれてるんだよなー……しみじみ。