死ぬことと見つけたり見つけなかったり

近世の死生観―徳川前期儒教と仏教

近世の死生観―徳川前期儒教と仏教

 「美徳の不幸」にて知った本。近世初期の死生観の変遷についての本。江戸時代をはじめるにあたっての一大パラダイムシフトであった武士の体質変化について考える上で何かの足しになりそうな感じがします。いや自分いまだになんであんな内戦状態から元和偃武が達成できて、それ以降天下泰平になったのかよく判らないんすよ。だってほらアフガンやイラクをごらんな。*1

*1:いや日本の戦国時代は、近代戦と違って国全体をぺたぺたにする総力戦じゃなかったから、武士以外の身分では比較的社会機構やら秩序が保たれていた、てのはあると思うんですが。