薙刀に関するざっとしたメモ

 ちょっと前の新聞に男性なぎなた選手についてのコラムが載っていたので、ちょいと調べてみましたよ。日本ではなぎなたは女子専門武道のイメージが強固にあって、男性選手は本当に少ないのですが、海外では普通に男子の武道としてたくさんの男性選手も活躍していますよというお話。
 私は小学生の頃に剣道を習っていたのですが、同じ体育館でなぎなたも教えられていて、確かに思い返してみればそこには女子選手しかいなかった(師範も女性だったと思う)。 

 そもそも薙刀は、太刀の柄を長くしたものから始まり(ここらへん、長巻の発達とのかかわりがよくわからなかった)徒歩立ちの兵の武器として平安時代の僧兵あたりからメジャーになり始めて、室町あたりまでは長柄の刃物として大ブレイク。ところが応仁の乱あたりから足軽による密集戦法が主流になったので、槍にその場を譲った。女子の武芸となったのは江戸時代からだが、主に女子の武道となったのは大正から戦後。なんとなーく女子限定のイメージが付いて現在に至る。というのがおおまかな毀誉褒貶のようです。どうりで薙刀持った武士ていって脳内にぱっと浮かぶのが、太平記ぽい恰好なわけだ。
 さて、江戸時代の武家の女性の武装といえば薙刀なんですが、だいたい女の人が戦うのは室内戦想定なんだろうから、薙刀を主武器にするとリーチの長さゆえにあちこちにひっかかって、かえって動きを妨げるのではないかと思うのですが。なんでこの武器が選択されたんだろうか、気になります。予想としては、1:敵から距離が取れる・2:柄が長いので安定して支えやすく、打撃力が出る・3:そもそも薙刀術はそのあたりの対応をちゃんとしているので無問題、くらいの理由かと思うのですが。でもそれだったら槍でもよくないか? 「槍は男の武器」みたいなジェンダー住み分けの感覚があったのかね。

 ところで。

[引用者註:薙刀に]銘をつける場合は女性の名をつける。
Wikipedia:薙刀術

 燃え設定キタコレ!