現実1.01くらい?

 ついさっき、現実2.0を求める運動として、ひとつの活動を行なった。これは私の人生の足しになるだろうか。それとも新たなつまづきの石であろうか。ともあれ、私がひとつの石を湖面に投げたことは間違いないのだ。
 しかし私はその波紋が恐ろしい。正しくは、その波紋が描いた波が、岸辺の私の足を引きずりこむのではないかと恐れる私の心を、石を投げる前から恐れていたのだ。まことに恐るべきは疑心暗鬼である。